メスキータ展
8月18日 東京駅ステーションギャラリー
ぶらぶら美術・博物館で観てチェックしていたもの。最終日に朝一で行ったところ、ちょっと入場行列が出来ていた。
ほとんど個人コレクター(夫婦?)から借りたものということだったが、数がものすごいこと。展示もおしゃれだった。とにかくカッコいい。
日本で特に文献もないし、日本語どころか英語でもネットでもwikiくらいしかあまり調べる材料がでてこないので、(少なくとも簡単には)絶対に画集を買ってこようと思っていた。重くて大きかったけど、装丁もオシャレ。
もともと美大はだめで、実務的なデザイン学校に行き、建築の仕事をして、そのああと学校の先生になり、作品の発表も遅め、遅咲きでかつ、75歳で強制収容所で殺されてしまうなんて悲しすぎる。エッシャーたちが作品群を救わなかったらどうなっていたのか。このあたりはもっと当時の情報を調べて、映画とかになってくれるといいと思う。
オリエント急行殺人事件 (Agatha Christie)
小西遼生、室龍太、春風ひとみ、伊藤純奈、宍戸美和公、松村武、伊藤梨沙子、田鍋謙一郎、マルシア、田口トモロオ
アガサクリスティはもともとミスマープルからはじまりほぼ全て読破しているし、好きな題材は何度も繰り返し読んだ。これは一番ではないが好きな方。David Suchet のドラマは本にぴったりで好き。
ポアロはどういう場面でも殺人を肯定はしない。唯一の例外(カーテン入れれば、唯二)のもの。
そこで十二人の陪審員制度のことについての関連性もキー。舞台なので、出演者を少なくしているし、人数の伏線は関係なかった。
殺人計画のプラン者などのことも映画をモデルにしているのだろうか。私はミスデブナムのきつめなかんじとポアロのやりとりが好きな場面でもあったので少し残念。
スマートなポアロだったが、とても良かった。セリフが多いのに大変だろうなと思った。公爵夫人役の方がの声の入り方がすごく素敵だった。ベランダー好きなので、トモロオさんを生で観れたのはうれしかった。
前から10か11列目だったと思が、音響がすごくて所々耳が痛かった。前方のひとたちが何人か耳を抑えている人がいた。
ワイルドライフ
8月14日 恵比寿ガーデンシネマ
Paul Dano (Director) / Carey Mulligan, Ed Oxembould, Bill Camp and Jake Gyllenhall
観ていると苦しくなる映画。 いつも思うけど、ジャネット役の Carey Mulligan とにかく演技が上手い。今まで観た映画と違う声質だった。お母さんが常に怒りを抱えていて、最初は静かに、のちに全く隠さなくなる。それがとても怖かった。あの状態で息子がぐれないのは不自然でしょうと突っ込みたくなったが、彼の目線がもの静かで、でも痛い。
カーライルニューヨークが恋したホテル
8月14日 Bunkamura Le Cinema
同じところで同日連続鑑賞。ニューヨークしばらく行っていないな、行きたいな。でも別世界だなというかんじ。 内容的にもあまり突っ込んだところもなく、ミーハー的な感覚で流し見したかんじ。
気になったのは2点。
年配の女性が昨今のニューヨークがもういやなことについて、美術館や劇場などに思いついた時に行けるというメリットのために住んでいるのに、今はもう観光客が多すぎて住民はもう楽しめないというコメントをしていたところ。京都を思い浮かべた。
もう一つは、吃音の名物コンシェルジェがなぜやめるのか?と質問された時に、もういいい世の中ではない。昔はもっとみんな礼儀正しかったし、クラスがあったと答えた部分。
ずっとミーハーで物見遊山的に豪華の部屋の料金等を観ていたけど、もう戻れない、維持できないだろうという見通しから撮られているのかなと。