アートのお値段 (The Price of Everything)
8月18日 ユーロスペース
What is cynic? A man who knows the price of everything and the value of nothing.
パンフレットに題材の元と思われる戯曲のセリフのように、不透明なアートの値段についての映画。
現代アートバブル状態がどうできたのかの背景を無知な私にもわかるように織り交ぜながら、各アーティストの状況の違いを比較するように観せていたのが面白かった。バブル期の混沌の中、多くの助手を使って大量生産し、すいすい泳ぐような人。かなり前に注目されたが、何十年も忘れられていた人、新進気鋭のアーティストと注目され彼女の作品は高い価値がオークションでついたものの、それはリセールした人の儲けであってアーティストには入らないことなど。 要所要所にやんわりと皮肉目線。
ホロコーストサバイバーであるシカゴの夫婦のコレクションが面白かったし、彼のインタビューの受け答えもウイットに富んでいて素敵な人だった。