観たものを思いつきでログする場所

備忘録 個人的なメモ

斬られの仙太

急に観ることに決めました。観ることを決めた思考回路はこのような流れ。

4月大歌舞伎3部の桜姫東文章を観る前にあらすじを読んでいたら、=>間抜けな私は、あれ、この話知っている、なんだっけ? =>2019年に吉祥寺シアターで上演された阿佐ヶ谷スパイダースの『桜姫~燃焦旋律隊殺於焼跡~』を観たことを思い出した。(題名でも点と点がつなげられないっていう)

当時歌舞伎オリジナルを時代設定変えて上演してたこともよく覚えてない程度の私がなぜ吉祥寺まで(家から遠い)わざわざ行ったかの理由も忘れてしまっていたのですが、

2019年舞台の出演者をみて、あぁ、“ほねじゅう“(骨と十字架)!と心の中で膝を叩きました。

当時『骨と十字架』の感動から、すごく気になった伊達暁さんの舞台を探して行ったのだと思い出し、そこで、伊達さんの権助の色っぽさと桜姫役の藤間爽子さん柔らかな所作に釘付けになったことを思い出しました。なんて熱しやすく、忘れっぽい私。

伊達さんの直近を探したところ、今まさに演っているこの舞台があり、もうすぐ(4月25日)終演なのに、良席がすぐ買える、その日に急に有休取れるっていうラッキーな状況が重なり、早速観に行きました。

4時間20分(2回休憩あり)と全体に暗いライトは眠気を誘うかなとも思いましたが、反してずーっと集中できました。

もともと新国立のPitの雰囲気、あそこならではの舞台装置も好きです。殺陣に躍動感があってかっこよかったし、目を離す暇がなかったです。

仙太の後半のセリフには、今の私たちの状況にも通じるところが多々見受けられて、自分の気持ちを最初の仙太側になのか、最後の老成した仙太側なのか、、、圧倒的に後者ですかね、モヤっ。

 

ブラッケン・ムーア

シアタークリエ   8月25日

By Alexi Kaye Campbell   翻訳 広田敦郎  演出 上村聡史

岡田将生木村多江峯村リエ相島一之、立川三貴、前田亜季益岡徹

4列目の端。端とはいえ、全体が見渡せ、いい席。

本日、日比谷、有楽町界隈で映画日本舞台一本の日。詰め込みすぎて前半またウトウトしたのは私のせい。

第一幕後半には入り込み、休憩前の前田亜季さんの悲鳴に体が縮みこんだ。

全体的に、どの人もその役にぴったりの配役で、それはどこかで同様な役を観たことがあるような気がして真新しさがなかったかも。それでも特に後半は入り込み、後半はハロルド以外は回復期に入るようで安心したが、ハロルドも救えればいいのにと思った。

エリザベスが夫の文句を言いだすところ、出て行くところに若干の唐突感を感じた。数日前にちょうど、人形の家パート2を観たところではなので、家を出る決断をする主婦には個人的なデジャヴ感。

女優さん二人が今話題の同じドラマに出演中なので、周りのお客さんが幕間に観てる〜?みたいな話題がちょこちょこあった。観てないけど、二人とも癖のある役が似合いそう。

 

風をつかまえた少年

8月25日 The Boy Who Harnessed The Wind  (ヒューマントラストシネマ有楽町)

 

飢餓状態についての部分は、実際に一番ひどい時期の事実と比べたら軽めに描いているはずだと思う。それを軽んじているわけでなく、ストーリーのフォーカスはひかえめにでも諦めずに希望を持ち続け、勉強をして行く少年に合わせてあって、辛い部分はあってもさほど心を乱されずに希望を持ちながら観れた。

学校についている小さな図書室で学んだことで家族や村の人を救うことになるというストーリーは、事実であるがゆえに力強くて、すがすがしい。何千人も無くなった飢餓を救うための状況とは違うけれど、ニューヨーク公共図書館とパッドマンにあったテーマにもつながる。

Good Vibrations

8月24日 渋谷HUMAX

パンフレットによると、7年越し、自主公開などを経てやっと日本での公開になったとのこと。

パンクは特に興味もないし、島としてのアイルランドの中で二つの国が存在することは地理としては知っているけれど、状況等もよくわからないため1970年代後半に映画で描かれているような治安の悪さの実感はなかったのでそこは驚きだった。政治と個人の生活がそこまで隣あっている状況を理解するのは難しい。

レコード店をオープンするのが生死を脅かす冒険とは。

最初に主人公がパンクに出会って好きになる場面がすごく良かった。子供のように楽しむ表情のおじさん。旦那さんとしても父親としても最低だけど。

エンドロールに出ていた、なんども店を閉店開店を繰り返しているテロップの繰り返しが一番うけた。

アートのお値段 (The Price of Everything)

8月18日 ユーロスペース

What is cynic? A man who knows the price of everything and the value of nothing.

パンフレットに題材の元と思われる戯曲のセリフのように、不透明なアートの値段についての映画。

現代アートバブル状態がどうできたのかの背景を無知な私にもわかるように織り交ぜながら、各アーティストの状況の違いを比較するように観せていたのが面白かった。バブル期の混沌の中、多くの助手を使って大量生産し、すいすい泳ぐような人。かなり前に注目されたが、何十年も忘れられていた人、新進気鋭のアーティストと注目され彼女の作品は高い価値がオークションでついたものの、それはリセールした人の儲けであってアーティストには入らないことなど。 要所要所にやんわりと皮肉目線。

ホロコーストサバイバーであるシカゴの夫婦のコレクションが面白かったし、彼のインタビューの受け答えもウイットに富んでいて素敵な人だった。

 

新聞記者

8月18日 ユーロスペース

政治ニュースなどに疎い自分でもなぜ松坂桃李主演の映画が大手のシネコンでないのかしら?くらいの疑問はかすったけれどよく考えていなかった。 一瞬も目をそらさず、最後まで集中して見きった。

原作読んでみようかなと思っている。

 

自分のメモのためにURLをキープ。

http://www.webdice.jp/dice/detail/5843/

 

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/257085

 

https://tokushu.eiga-log.com/interview/26804.html

 

 

 

お気に召すまま

8月18日 東京芸術劇場

演出 熊林弘高

満島ひかり、坂口健太郎満島真之介温水洋一萩原利久、磯井将大、テイ龍進、Yuqi、広岡由里子、久保酎吉、山路和弘小林勝也中村蒼中嶋朋子

東京公演の最終日。劇中でもアドリブっぽい言及があった。 客席通路だけでなく、客席そのものをふんだんに使う、自由な演出だった。幕間には、歌い手役の人がずっとロビーで演奏していて、おしゃれな演出だった。東京芸術劇場に行くのは初めて、グローブ座っぽい(?)座席配置。

今回は一階左の1列なので、前のめりになったら後ろの人に見えないとかそういうことを気にしなくてもいいのはよかったが、立ち見が売られるため、それはちょっと気になった。贅沢だけど。

シェイクスピアのセリフの多さに慣れる日は来るのだろうか、人気のある出演者たちで、斬新な演出で観れば眠くならないかなと思いながら観たけれど、やはり前半は(私の気持ちが)だれてしまった。